お知らせ 2025.12.8
機能有機化学研究室の赤松杏香さんが「酸化反応討論会ポスター賞(奨励賞)」を受賞しました2025年11月15日から16日にかけて開催された「第58回酸化反応討論会」において、理工学研究科応用化学専攻 博士前期課程2年次の赤松杏香さんが、ポスター賞(奨励賞)を受賞しました。

不活性アルカンの C–H 結合を選択的かつ効率的に酸化する触媒の開発は、医薬品合成をはじめとしたさまざまな化学プロセスにおいて重要です。 メタン資化細菌に含まれる粒状メタンモノオキシゲナーゼは、常温・常圧でメタンをメタノールへと酸化する特異な活性を示すことから、その活性中心の構造と反応機構が注目されています。本研究チームでは、 amide-tether配位子の二核銅錯体がメタン酸化に対して高い触媒活性を示すことを見出しました。
赤松杏香さんは、アルカン酸化活性に及ぼす疎水性効果と電子効果を調べるため、Cl基やMeO基を導入したamide-tether配位子を新たに開発し、この二核銅錯体を触媒として用いてアルカン酸化を行ったところ活性に明確な影響を与にえることを見出しました。これらの成果を第58回酸化反応討論会で発表し、研究内容が評価されてポスター賞を受賞しました。
発表題目
アミドテザー型配位子の銅錯体が触媒するメタン酸化に及ぼす疎水性効果と電子効果
受賞名
酸化反応討論会ポスター発表 奨励賞
発表者
赤松 杏香
理工学研究科応用化学専攻 博士課程(前期課程)2年次
連名者
藤川恭祐 同志社大学大学院理工学研究科 博士後期課程 応用化学専攻2年次生
北岸宏亮 同志社大学大学院理工学研究科 教授
小寺政人 同志社大学大学院理工学研究科 教授
| 関連情報 | 第58回酸化反応討論会 |
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